カードローンの審査

在籍確認なしでお金を借りる事の出来るカードローンはあるの?

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在籍確認なしで借りられるカードローンはあるの?

<はじめに>

カードローン審査では、申込者が届け出た勤め先に在籍しているか確認するために、勤め先へ「在籍確認」の電話をかけます。内緒でお金を借りたいと思っている人にとっては無い方が望ましいですし、勤め先にお金を借りようとしていることがバレると、印象が悪くなって仕事に差し支えるかもしれません。

カードローンの在籍確認は避けられるのか、あるとしたらどのような電話がかかってくるのか、どのような点に気をつけるべきなのか見ていきましょう。

1.在籍確認はどこの金融機関でも行うケースがほとんど

女性 ポーズ

各金融機関のカードローンのWebページでは、申込の過程において在籍確認電話(または「お勤め先の電話」)をする旨を明記しているところがほとんどです。担保無しでお金を貸すからには、必ず返して貰える保証必要だからです。

けれども申込者の中には、本当は無職なのに既に退職している元の勤め先を記載するなど、虚偽の申告をする人がいます。特にプロミスやアコムなどの貸金業者は、貸金業法において無収入の人にお金を貸すことが出来ず、万が一、貸してしまった場合には罰則規定があります。在籍確認はそういった事態を防ぐために行われるのです。

2.大手のカードローン会社では社員証や給与明細の提出でOKのケースも

給与明細

ただし、三井住友銀行グループのSMBCモビットのように、「ご自宅および勤務先へ連絡する「場合があります」』と、必ずしも電話連絡なし。と含みを持たせている金融機関もあります。

SMBCモビットの場合、既に三井住友銀行か三菱東京UFJ銀行の口座を保有していれば、所定の健康保険証を提出するだけで、電話のやり取り無しでカードローンの申込ができます。多くの銀行のカードローンが別途、保証会社と提携している中で、SMBCモビットは独自の基準で審査していますから、条件を満たせば電話連絡をしないのかもしれません。

また、大手の貸金業者の中には電話をかける代わりに、勤め先が発行した社員証給与明細で在籍確認をしてくれるところがあるようです。確かに社員証はその勤め先で無ければ発行できないものであり、原則的に退職時には返却しなければいけません。どうしても勤め先への電話による在籍確認に不都合がある場合は、申込時に相談すると良いかもしれません。

3.基本的に在籍確認はあると思っていた方が良い

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他にも、勤務先の在籍確認が有ることをWeb上に明記しながら、結局かかって来なかったケースもあります。審査基準は各金融機関や保証会社によってまちまちなので、借入希望額が少なかったり、信用機関の登録情報に問題が無ければ、在籍確認を省く可能性もあります。

ただし、書類だけの在籍確認があることや、どんな時に在籍確認の電話が不要なのかは、すべての金融機関において明記されていません。基本的に勤め先への電話による在籍確認はあると思っていた方が良いでしょう。

4.電話で確認する場合は必ず業者名ではなく個人名で確認が来る

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プロミスの「よくあるご質問」では在籍確認について、「プロミスの名前は出さず、個人名で連絡します」と記載されています。楽天銀行でも社名を尋ねられた場合を除いて、個人名でかけることになっています。

今は個人情報保護の観点から、在籍確認の際に申込者がお金を借りると勤め先に分からないように、さまざまな工夫がなされています。例えば楽天銀行の場合、ナンバーディスプレイの着信履歴で勤め先から折り返しの電話がかかって来ないように、非通知でかけてきます。

5.実際の在籍確認の電話はこんな内容

女性 コールセンター

在籍確認電話は、申込者が記載した番号にかかってきます。まず勤め先の名前を確認して、「○○さんは、いらっしゃいますか?」と尋ねてきます。電話が転送されて本人が出れば、そこで在籍確認は終了です。社名は本人が出るまで基本的には名乗りません

もし、席を外していたり休みの日などでその場にいなくても、申込者が現在も勤めていることが確認できれば、在籍確認は完了し、再び電話がかかってくることはありません。その際も在籍している事実以外について聞いてくることはありません。

6.在籍確認でお金を借りることはバレないの?

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では、これでまったくバレないかと言うと、そうとも限りません。例えば、勤め先の代表番号は基本的に総務部につながり、従業員についての問い合わせは人事部に転送されます。彼らはそういう電話を多く受けているので、在籍確認だと気づかれやすいのです。また、従業員が少ないと電話のやり取りは意外と耳に入ります。勘のいい人なら金融機関からの電話と気づくかもしれません。

そのような心配があるなら、申し込みの際に在籍確認をする時間帯や、かけてくる担当者の性別の指定など、希望を伝えるとどこの金融機関も可能な範囲で対応してくれます。

勤め先側でも、あらかじめ指定した時間に電話があることを伝えておけば、確実に転送してもらえるでしょう。従業員の多いところなら、在籍を把握できずに「そんな人いません」と返されてしまうリスクを防げます。

<まとめ>

このようにカードローン申込時の在籍確認は、「その人にお金を貸したら間違いなく返済できる」という保証を揺るぎないものにするために行われます。確かにお金を借りる事は未だに後ろめたく、周囲の心証は良くありません。金融機関もこうしたデリケートな事情を理解して、できるだけ申込者の負担にならないよう、対応してくれます。

逆に他の条件はクリアしているのに、在籍確認にこだわったばかりにお金を借りれないようであれば本末転倒です。在籍確認の電話は即日でなくてもお金を借りるために必ず越えなければいけないハードルであり、もし無ければラッキーだと思えるくらいの気持ちで挑みましょう。

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<参考URL>

E-gov(貸金業法)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S58/S58HO032.html
SMBCモビット
http://www.mobit.ne.jp/popup/entry_confirm.html
プロミス
http://cyber.promise.co.jp/Pcmain/APD68Control/APD68002;jsessionid=0001MiiIHw6C4we5gyAEUxf7-S3:1#Q16
楽天銀行
http://www.rakuten-bank.co.jp/loan/cardloan/campaign/campaign1601/ca_1/7nx06/

※筆者は前職が総務職で在籍確認の電話を数多く受けた経験があります。