未分類

カードローンの保証会社とは?保証会社一覧と審査への影響

銀行のカードローンの商品説明書を見ると、「保証会社が審査を行い、保証します」と書かれています。インターネットから申し込むと、途中から保証会社のページに飛ばされる銀行もあります。お金を貸すのは銀行なのに、なぜ保証会社が必要なのでしょうか。

カードローンを借りる前に知っておきたい保証会社の役割と歴史

本来お金を借りる時は、連帯保証人が必要です。連帯保証人は本人と同じ責任を負い、万が一本人が返済できなくなった時は代わりに全額を返済(弁済)する義務があります。当然、積極的になりたがる人はいないでしょう。それでは誰もお金を借りれないので、代わりに「保証会社」が連帯保証してくれるのです。融資だけでなく、賃貸でも以前からおなじみのシステムです。

もちろん連帯保証にあたって審査を行い、契約が成立している間は「保証料」を徴収します。もし本人が返済できなくなったら、保証会社が銀行に弁済します。この時点で銀行との関係は切れますが、以降は保証会社から督促を受けるのです。

このような保証業務は以前から信販会社が得意としており、例えばオリコ(オリエント・コーポレーション)は30年以上の歴史があります。一方、プロミス(SMBCコンシューマーファイナンス)やアコムなどの消費者金融も、大手銀行の傘下に入ったことがきっかけで保証業務に参入するようになりました。審査と保証のノウハウは信販会社に負けないからです。

現在ではカードローンに限らず、フリーローンやマイカーローン、教育ローンなど銀行の多くの融資業務において、保証会社が審査と保証を担当しています。これにより、以前よりも速やかにお金を借りれるようになったのです。

銀行系のカードローン会社が保証会社に頼るメリット

かつては銀行でも自ら審査や保証を行っていました。けれども1990年代のバブル崩壊で大量の不良債権を抱え、多くの銀行が倒産や合併で消滅するなど、大変な目に遭いました。それ以降、融資は大きなリスクとなり、どこの銀行も慎重になったのです。

一方で、融資から得られる貸付利息は銀行の重要な収入源でもあるので、まったく融資しないわけにもいきません。そこで保証会社に審査と保証を委託することで、不良債権を抱えるリスクを軽減したのです。

もちろん業務を委託するにあたり、銀行は保証会社に保証料を支払っています。カードローンであれば、金利に上乗せして利用者から徴収しているのです。

保証会社の審査が厳しくなる理由

一般的に、カードローンは銀行よりも消費者金融の方が審査に通りやすいと言われています。だから「プロミス(SMBCコンシューマーファイナンス)やアコムが審査や保証をしてくれるなら、その銀行のカードローンは審査に通りやすいはず」と考えるでしょう。

けれども実際はそうとも限りません。確かに審査をするのは保証会社ですが、融資をするのはあくまでも銀行です。当然、審査には銀行の意向も入っています。そのため、保証会社が単独で融資する時の審査よりも厳しくなる場合が多いのです。

保証会社の偏りによる利用者のデメリット

カードローンの保証会社は複数ありますが、その中でも多くの銀行を担当しているのが、アコムとSMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)です。特に地方銀行は大半がどちらかに保証業務を委託しています。

けれども利用する側にしてみれば、1つの保証会社が多くの銀行のカードローンを担当していると、どれか1社に落ちた場合、他も落ちる可能性が高くなります。また、その保証会社で金融事故を起こした人は、たとえ5年で信用情報機関から履歴が消えても、保証会社でいつまでも記録を保持されるかもしれません。

銀行は、保証会社がこうしたリスクの大きい顧客を、あらかじめ排除してくれることも期待しているのです。

各銀行カードローンの保証会社一覧

主な銀行カードローンの保証会社は以下のとおりです。赤は信販系、青は銀行系、その両方が保証会社になっている場合は紫で塗りつぶしています。

銀行名(カードローン名) 保証会社
みずほ銀行 オリエント・コーポレーション
三菱東京UFJ銀行(バンクイック) アコム
三井住友銀行 SMBCコンシューマーファイナンス
楽天銀行(スーパーローン) 楽天カード
セディナ
オリックス銀行 オリックス・クレジット
新生フィナンシャル
静岡銀行(セレカ) 静銀ディーシーカード
新生フィナンシャル
ゆうちょ銀行(したく)※ SDP
スルガ銀行(リザーブドプラン) スルガ・キャピタル
ダイレクトワン
オリエント・コーポレーション
横浜銀行 SMBCコンシューマーファイナンス
じぶん銀行(じぶんローン) アコム
セブン銀行 アコム
イオン銀行(BIG) イオンクレジットサービス
オリックス・クレジット

※「したく」は、ゆうちょ銀行を販売窓口とするスルガ銀行直営のカードローン。SDPはスルガ銀行が100%株主の保証会社です。

カードローンの保証会社とは?保証会社一覧と審査への影響まとめ

銀行にとっては融資で利息収入を得たいけど、不良債権にはしたくないので、保証会社に審査と保証業務を委託してリスクを軽減しています。保証会社は自ら信販会社または消費者金融として審査・融資したノウハウを活かしているのです。

銀行のカードローンを問題なく利用できていれば意識する必要はありませんが、審査に通らなかった場合は、保証会社が異なる別の銀行に申し込むと、意外に通るかもしれません。