もくじ
低金利のカードローンはどれ?審査と借り入れ基準について
<はじめに>
カードローンを利用するなら、低金利のものを選びたいところです。金利が高いと、それだけ多くの利息を支払わなければいけません。
どこのカードローンも最低金利は1桁台とお得に見えますが、一方で最高金利は20%近くと幅があるようです。また、低金利だと審査が厳しいかもしれません。
どのカードローンが本当に低金利で利用しやすいのか、様々な角度から分析してみましょう。
1.利息制限法による金利のルール
利息制限法の第1条では、以下のとおりに利息を制限しています。
・元本が10万円未満なら年利は20%以下
・元本が10万円以上100万円未満なら年利は18%以下
・元本が100万円以上なら年利は15%以下
上記を超える利息は無効となります。アコムやプロミスのような消費者金融も、銀行もこれに則って金利を決めているのです。
2.カードローンでお金を借りるときも金利は低い方がいい
金利の差は、そのまま支払う利息の差になります。例えば50万円を1ヶ月借りた場合の利息を年利18%と4%で比べてみましょう。
年利18%……500,000×0.18×30÷365≒7,397円
年利4%……500,000×0.04×30÷365≒1,644円
1ヶ月でもこれだけの差があります。借りる金額が多かったり、長期にわたって借りる人ほど低金利の効果は大きいのです。
3.どの金利が適用されるの?金利の幅について
ほとんどのカードローンは金利に幅を持たせています。例えばオリックス銀行は上限が年利17.8%で下限は3%です。
申し込む時は下限の方に目が行きますが、実際は限度額によって適用される金利は異なり、3%になる可能性があるのは限度額が700万円超800万円以下の場合だけです。
100万円未満では、どんなに頑張っても12%にしかなりません。
中には、こうした基準を明らかにしていないカードローンもあります。実際に申し込んでみないと、どの金利が適用されるのか分かりません。そう考えると、初めての利用なら最低金利よりも最高金利が低いカードローンを選ぶ方が、確実に利息を少なくできるでしょう。
4.最高金利が低いカードローンはどこ?
一般的にカードローンの最高金利は、消費者金融が年利17~18%で銀行は14~15%です。14%未満のカードローンはお得と言えます。特に以下の3つは最高金利が10%以下です。
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・住信SBIネット銀行「MR.カードローン(プレミアムコース)」
年利2.49~7.99% 最高限度額1,000万円
住信SBIネット銀行のカードローンは2種類あり、どちらが適用されるかは審査の結果次第。スタンダードコース(年利8.99~14.79%、最高限度額300万円)が適用される場合もある。
・みずほ銀行カードローン
年利3~7% 最低限度額200万円
みずほ銀行もカードローンは2種類あり、どちらが適用されるかは審査の結果次第。年利3.5~14%、最低限度額10万円が適用される場合もある。
・アイフル「ファーストプレミアムカードローン」
年利3.0~9.5% 最高限度額800万円
アイフルを初めて利用する人が申し込める。ただし最低限度額が100万円なので、総量規制の影響で年収が300万円以上でないと利用できない。希望額にかかわらず、収入証明書の提出が必要。
いずれも金利が低い代わりに限度額が高めに設定されており、どちらかと言えば年収が多い人向けのプランと言えます。
5.誰でも最高金利が低いカードローンはどこ?
一方で年収の制限無く利用できる、最高金利が低いカードローンもあります。
・三井住友カード「ゴールドローン」 年利3.5~9.8%
安定した収入があれば申し込める。ただし、学生は収入があっても申込不可。年齢の上限は55歳以下と厳しめ。
総量規制の影響を受けるので専業主婦は申し込めず、年収の3分の1までしか借りれない。自営業者は希望額を問わず収入証明書の提出が必要。
・りそな銀行カードローン 年利3.5~12.475%(プレミアム)、9.0~12.475%(クイック)
2種類あるが、どちらも最高金利は12.475%。コースは自分で選べる。ただし、プレミアムは専業主婦の申込ができず、年齢の上限が60歳未満とクイックよりも厳しい(クイックの上限年齢は66歳未満)。学生はどちらも不可。
・ソニー銀行カードローン 年利2.5~13.8%
特別な制限が無く、学生でも収入があれば申し込める。限度額によって年利が決まり、100万円になると9.8%になる。ただし自分では決められず、ソニー銀行の判断による。
・イオン銀行カードローン「BIG」 年利3.8~13.8%
年収の制限が無く65歳未満まで申込可。専業主婦も利用できるが、学生の申込は受け付けていない。自営業者は希望額を問わず収入証明書の提出が必要。
限度額によって年利が決まり、100万円になると8.8%になる。専業主婦は50万円までしか借りれないが、それ以外なら申込時に希望限度額を指定できる(審査の結果によって減額される可能性あり)。
学生は申し込めないカードローンが多いものの、いずれも年収の制限はありません。金利を重視するなら優先して申し込みたいところです。
6.低金利のカードローンは審査が厳しいの?
カードローンの利息は金融機関の収入になるだけでなく、銀行であれば預貯金の利息や保証会社への手数料にもなります。
多くの利息収入を得るには、少額でも大勢に貸すか、高額を少数に貸すかのどちらかです。一般的に前者であれは金利が高くなり、後者になれば低くなります。
どこの金融機関も審査基準は公表していませんが、高額を貸すには申込者に十分な返済能力が無ければいけません。
誰でも低金利になるカードローンほど、学生は不可だったり自営業者は収入証明書を提出しなければいけないなど、審査が厳しくなりがちです。
高金利で借りるよりもハードルが高いと覚悟した方が良いでしょう。
7.低金利のカードローンに乗り換えられる?
高額を借りるほど、金利の低さは大きく影響します。毎月の返済が楽になって、利息に払っていた分を元本の返済に充てられるでしょう。ついお金を借り過ぎた人にとっては、乗り換えたいと考えるかもしれません。
ただし乗り換えには、既に借りている分と乗り換えで借りる分の利用可能枠が必要です。それが総量規制の上限である年収の3分の1を超えると、たとえ銀行のカードローンであっても審査には通りづらいでしょう。
イオン銀行の「BIG」や、楽天銀行の「スーパーローン」(年利4.9~14.5%)のように、乗り換えでの利用も勧めているカードローンに申し込むのが確実です。特に「BIG」は、限度額が100万円以上なら年利は10%を下回ります。
低金利のカードローン会社はドコ?即日審査や借入れは可能?まとめ
ほとんどのカードローンは金利に幅を持たせており、限度額が高いほど低い金利が適用されます。最初から最高金利が低いカードローンに申し込めば、利息を少なくできます。特に高額を長期にわたって借りる人ほどお得です。
金利が低くなると、金融機関の負担は大きくなります。その分だけ審査は厳しくなりがちです。乗り換えたくなるほどの魅力はありますが、そう簡単には利用できないと考えた方が良いでしょう。
<参考URL>
法令データ提供システム(利息制限法)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S29/S29HO100.html
オリックス銀行
http://www.orixbank.co.jp/personal/cardloan/
住信SBIネット銀行
https://www.netbk.co.jp/wpl/NBGate/i900500CT/PD/cl_gaiyo
みずほ銀行
http://www.mizuhobank.co.jp/loan/card/index.html
http://www.mizuhobank.co.jp/setsumeisho/pdf/card.pdf
アイフル
http://aiful-b.jp/scardlp.html?mc=11051661
日本貸金業協会
http://www.0570-051-051.jp/contents/user/1-1.html
三井住友カード
http://www.smbc-card.com/nyukai/loan/goldloan.jsp
http://www.smbc-card.com/nyukai/pop/cashing.jsp
りそな銀行
http://www.resonabank.co.jp/pdf/loan_card_mutanpo.pdf
http://www.resonabank.co.jp/pdf/loan_card_premium.pdf
ソニー銀行
http://moneykit.net/visitor/loan/loan03_03.html
http://moneykit.net/visitor/rate/cl.html
イオン銀行
https://www.aeonbank.co.jp/loan/card_loan/
https://www.aeonbank.co.jp/loan/card_loan/product.html
https://www.aeonbank.co.jp/products_list/pdf/card_loan_big_02.pdf
楽天銀行
http://www.rakuten-bank.co.jp/loan/cardloan/