もくじ
カードローンでお金を借りる前に知っておきたい返済方法
<はじめに>
カードローンで借りたお金は必ず返済しなければいけません。延滞を防ぐには、計画的に利用するのはもちろん、返済期日を正確に把握するのも大切です。
返済方法によっては毎月決まった日とは限らないからです。また、どの方法で返済するかによって利便性やお得度も変わってきます。
私たちはカードローンを選ぶ時に金利や借りやすさで選びがちです。けれども返済方法をないがしろにすると、いざという時に不便な思いをして、結局は損をする可能性もあります。返済方法のどのような点に注意すればいいのか見ていきましょう。
1.30日後?35日後?カードローンの返済期日
カードローンには「返済期日」が設けられていて、その日までに金融機関が指定した金額を返済しなければいけません。
これを「約定返済」と言います。延滞すると、通常よりも金利が高い「遅延利息」が発生し、金融機関によっては追加の借入ができなくなります。
JICCやCICのような信用情報機関にも記録が残ってしまうのです。
カードローンの返済期日は、大きく分けて「毎月決まった日」と「前回の返済日から35日後」の2種類があります。
前者は金融機関が決めた日を選ぶか、利用者が任意で特定の日を設定できます。毎月同じ日が返済期日になるので、覚えやすいのがメリットです。
毎月の給料日が決まっている人に向いているでしょう。ほとんどの金融機関がこの方法を採用しています。
後者は1年の返済回数が10回に減るので、金銭面で若干の余裕を持たせられます。逆に積極的に返済したい時にも使えるでしょう。
バンクイックやアコム、アイフルなどで選べる方法です。けれども返済のたびに次回の返済日が変わるため、うっかり延滞しやすいデメリットがあります。
2.うっかり延滞?随時返済に要注意
毎月の約定返済とは別に、どのカードローンも「随時(追加)返済」が可能です。これはお金に余裕がある時など、自由なタイミングで返済できる方法です。
約定返済には利息が含まれているため、それだけでは元本がなかなか減りません。随時返済で入金した分は、すべて元本の返済に充てられるので、早く完済できて支払う利息も減らせます。
ただしバンクイックやオリックス銀行、アコムやアイフルなどは、入金のタイミングによって約定返済だと思っていたのが随時返済扱いになる場合があるので注意が必要です。
これは約定返済の方法にATMや振込を選んでいる時に起こり得ます。
例えばバンクイックを利用し、返済期日を毎月決まった日にして、仮にこれが25日だったとします。
この場合、10日(15日前)までに入金したのは随時返済扱いになり、11日(14日前)以降に約定返済分をあらためて入金しなければいけません。
知らずにやってしまうと、うっかり延滞する可能性が高く、お金に余裕がない時は大きな負担にもなります。
また金融機関によっては、随時返済に事前の申し出や手続きが必要なところもあります。どのようなシステムになっているのか、しっかりと確認しましょう。
3.口座振替?ATM?返済方法の違い
カードローンの返済方法は口座振替、ATMや振込が主流です。みずほ銀行や静岡銀行のように約定返済は口座振替しかできない金融機関もあります。
口座振替は返済額を自動的に引き落としてくれるので、忘れっぽい人に向いています。給与振込と同じ口座にしておくと延滞の心配はまずないでしょう。
ATMや振込は自分の好きなタイミングで入金できるので、随時返済向きと言えます。プロミスやアイフルのようにコンビニのメディア端末を使って、レジから支払える方法もあります。
ただし提携ATMや他金融機関からの振込は、ほとんどの場合、手数料が発生します。
利息を減らすために随時返済しても、それと変わらないか上回るくらいの手数料を支払っていては意味がありません。
最近では同じ金融機関でもインターネットバンキングの利用で手数料が無料になる場合もあります。どの方法がお得なのか確認しておきたいものです。
4.金融機関別カードローンの返済日や返済方法
以上を踏まえた上で、各金融機関の返済期日や返済方法を見ていきましょう。
・みずほ銀行カードローンの場合
毎月の約定返済は口座振替のみ。返済期日は毎月10日。みずほダイレクトやATMからの随時返済も可能。全額返済は店頭窓口でしかできない。
・三菱東京UFJ銀行カードローン(バンクイック)の場合
返済方法は三菱東京UFJ銀行の口座からの振替、ATM、振込の3種類。返済期日は前回の返済日の35日後になる場合と、毎月の決まった日に設定する2種類がある。
後者を選ぶと、期日から15日以上前のATMや振込の入金については随時返済とみなされ、毎月の約定返済分は期日の14日前以降に別途入金しなければいけない。
・三井住友銀行カードローンの場合
約定返済の方法は口座振替、ATM、振込の3種類。返済期日は毎月5日、15日、25日、末日の4種類から選べる。随時返済はATM、振込、SMBCダイレクトから。
・楽天銀行カードローン(スーパーローン)の場合
毎月の約定返済は口座振替のみ。返済期日は毎月1日、12日、20日の3種類から選べる(金融機関による。楽天銀行の口座のみ27日も選べる)メンバーズデスクやATM、振込からの随時返済も可能。
・オリックス銀行カードローンの場合
返済方法は口座振替、ATM、振込の3種類。返済期日は毎月10日と末日の2種類。ただしA返済日の14日前の午前3時までにオリックス銀行への入金が確認された分については「随時返済」とみなされ、それ以降に約定返済分の入金が必要になる。インターネットでの手続きにより、口座振替でも増額の返済は可能。
・静岡銀行カードローン(セレカ)の場合
毎月の約定返済は口座振替のみ。返済期日は毎月10日。ATMや振込からの随時返済も可能。全額返済は毎月10日のみATMからできる。
・オリックスクレジット(VIP)の場合
返済方法は口座振替とATMの2種類から選べる。ただし契約当初はATMの返済しか利用できない。返済期日は毎月10日、20日、末日の3種類から。インターネットの会員サービスから手続きすると、口座振替でも増額や一括の返済が可能。一括返済はインターネットバンキングと振込、増額返済はさらにATMで可能である。
・アコムの場合
返済方法は口座振替、ATM、インターネットバンキング、振込の4種類。
返済期日は前回の返済日の35日後までになる場合と、毎月の決まった日(口座振替は6日のみ)に設定する2種類がある。後者を選ぶと、期日から15日以上前のATMや振込の入金については随時返済とみなされ、毎月の約定返済分は期日の14日前以降に別途入金しなければいけない。
・プロミスの場合
約定返済の方法は口座振替、ATM、インターネットバンキング(会員サービス経由)、振込、コンビニのメディア端末利用の6種類。返済期日は5日、15日、25日、末日の4種類から選べる(ただし三井住友銀行とジャパンネット銀行を除く口座振替は5日のみ)。
随時返済は会員サービス、全額返済はプロミスコールへの事前確認で利用可能。
・SMBCモビットの場合
約定返済の方法はATM、振込、口座振替(ただし三井住友銀行または三菱東京UFJ銀行のみ)の3種類。
返済期日は5日、15日、25日、末日の4種類から選べる。随時返済はすべての方法で可能(ただし口座振替はコールセンターへの事前連絡が必要)。
・アイフルの場合
返済方法は口座振替、ATM、振込、店頭窓口、コンビニのメディア端末利用の5種類。
返済期日は前回の返済日の35日後までになる場合と、毎月の決まった日に設定する2種類がある。
後者を選ぶと、期日から11日以上前のATMや振込の入金については随時返済とみなされ、毎月の約定返済分は期日の10日前以降に別途入金しなければいけない。
一括返済は事前に会員ダイヤルへ連絡すれば、すべての方法で可能。
カードローンでお金を借りる前にしっておきたい返済方法の種類まとめ
カードローンの返済期日や返済方法は金融機関によって大きく異なり、1種類しかないところや、何十通りの組み合わせを選べるところまで様々です。
前者は毎月同じタイミングで確実に返済できて、後者には自由度が高いというメリットがあります。
どの方法が優れているかは、利用者の生活スタイルや金銭事情によって異なります。申し込む時にはしっかり確認して、自分に合っている返済方法のカードローンを選びましょう。